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01_5 歓送迎会 姫乃side

ผู้เขียน: あさの紅茶
2025-04-09 16:03:01

「大野、もう少し愛想よくできない?」

早田さんの言葉に、大野くんはゆっくりと私たちを見回す。

「すみません、これでも愛想よくしてるつもりです。結構気を遣ってますよ」

物怖じしない貫禄っぷりに感心する。私が入社したての頃は、もっと先輩にペコペコしてたっけ。

「堂々としてるわ~」

祥子さんも感心したように呟き、私もそれに同調して頷いた。

「えっと、何か飲む?」

「じゃあビールを」

「はい、どうぞ」

私は空いている綺麗なグラスを大野くんに手渡すと、まだ残っているビール瓶を探して注いであげた。

「どうも」

淡々と受け答えする大野くんに、真希ちゃんがボソッと呟く。

「姫乃さんにお酌してもらって喜ばない男、初めて見た」

「はあ?」

「確かに。ほら見て、あっちのテーブルのおじさんたちは羨ましそうにしてるわよ」

祥子さんが指差す隣のテーブルでは、年配の男性陣がみんなこちらを見ている。

「さすが姫ちゃん」

「ちょっと、祥子さん、そんなわけないでしょう。からかわないでください」

何だか急に恥ずかしくなって、私は慌てて否定する。お酌くらいで羨ましがるとか、意味がわからない。きっとみんな、大野くんを見ていたと思うの。

「なるほど」

「ちょっと、大野くんも真に受けないの」

大野くんまで感心したように頷くので、私は居心地が悪い。

「姫ちゃんも早く結婚したらいいのに」

「えっ? いや、あの……」

「あ、彼氏仕事に忙しいんだっけ? 大変ねー」

「いや、だから……」

突然の祥子さんからの話題に、私は心臓が跳ねる。そういえば今日こそ“彼氏と別れた”って言おうと思っていたんだった。

今こそチャンスじゃない?

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